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3月11日をおもう

15年前の3.11。
わたしは小林克也さんのラジオを聴きながらワイシャツの仕上げ作業をしていました。みしみしっと建物が揺れて、外に出てみると電柱がしなるようにゆらゆら揺れていました。

家に帰ると部活に出掛けた息子が電車が止まったせいで帰宅困難とのことです。普段は2時間もあれば余裕で往復できる道のりが、その日はたしか6、7時間はかかったと思います。
信号もまばらな田舎の国道、闇の果てまで続く渋滞の赤いテールランプが不気味だった。
15年も経てば記憶もかなり断片的になっていますが、あの夜の景色はいまでもはっきりと覚えています。

東北で被災された人たちの思いは想像を絶するもので「かわいそう」 とか「大変だろうな」とか、そんな言葉はおいそれとは使えません。ただ忘れないことはできます。ふとした瞬間に被災地のことを思う。それしかできない。
そして何事もなく平穏に暮らせていることを当たり前に思わない。それだけだと思います。

写真は絵本作家の、いもとようこさんの作品です。
ご存知の方もいるかと思いますが、岩手の大槌町に実在する「風の電話ボックス」をもとに作られた絵本です。
いもとようこさんの優しい絵が好きで、以前から孫たちに読み聞かせをしていました。
新しい本を探しているとこの作品に行き当たりました。

残された人たちが電話線のつながっていない電話機で、会えなくなった人に想いを伝えに来るそうです。